見逃される邪鬼 -48日後における伏線操作-
◎形式:考察(Twitterまとめ)
◎2018.05.14.Twitter掲載※一部改変
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第3章に突入してから、殺されずに見逃される邪鬼が多くなった。それは何故か?東京へ行くために、無駄な時間をかけないため?無駄な体力を消耗しないため?
今回は、そのことについて語った、過去の私のツイートをまとめたいと思う。
例としてエテ公を挙げよう。
エテ公を殺さなかった理由をクローズリーディングで探すと、1つの解として、「無駄なことに割いてる時間はないからなるべく迂回」で問題ないだろう。
しかし伏線操作の立ち位置から見てみると、物語の外側事情から「なぜ生きていたか」を掴むことができる。
"東京の壁の威力と恐ろしさを示すために、しつこく、凶暴で理性薄弱で感知タイプ(ほぼ女に限るが凄まじい)を生かしておいたのでは…?"
『彼岸島』の世界内における東京は、単に要塞化されているだけではなく、精二の登場によって更に恐ろしく謎なエリアであると印象付けられたため、その線をさらに濃くするためにも、エテ公は生かしておきたいところだ。
ただここで疑問が生じる。他の邪鬼でも良いのではないか?と。
まず箱根の死神は「生存者の安全」のために討伐不可避、次に吉昭とユリは大阪だから距離的な面で難しい。
となると普通の邪鬼でもいい気がするが、やはり特異な吸血鬼よりも特異な邪鬼の方が視覚に訴えるイメージも強く、圧倒する力は大きい。
…思ったこととしては、伏線を張ってから回収するまでの時間が、あの漫画にしては長かった気がする。伏線とは本来長期的なもので障り無いはずだが、だからこそ違和感を覚えたと言うか。
それに妙子が登場した理由も気になる。あの殺られ方があって尚、妙子が登場した何らかの意味があるのだろうか。
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